黒船来航の後、日本の玄関口として開港した横浜。 多くの異国の人々が居住し、様々な文物が持ち込まれ、日本各地へ発信されました。
それから150年経た2009年8月、開国博Y150で賑わうYOKOHAMAで、北欧の子供家具の魅力を皆さまにお伝えしお届けしたいと願い、エンジェルシェアは北欧の子供家具専門ショップとして誕生しました。
ショップオープン後、新聞でもその様子を取り上げて頂きました。
エンジェル(子ども)への贈り物、そして将来分かち合う(シェアする)。「Angel's Share」 という言葉は、本来スコットランドの酒造り職人たちが使っていた「天使の分けまえ」という意の言葉に由来します。
大人の世界の言葉ですが、その響き、Angel への贈り物、子供たちで分かち合う、そういう想いを込めたネーミングです。
そして、ヘラジカ(エルク)をモチーフにしたロゴマーク。「森の王」と呼ばれ、大きなヘラのような角を持ち、北欧の森を悠然とゆくヘラジカ。自然への想いを、ロゴマークとして掲げています。
「imm cologne ケルン国際家具見本市」は例年1月にドイツ・ケルンで開催されます。ドイツ・PAIDI社やデンマーク・Manis-h社との出会いも、ここから始まりました。
世界中から1000社を超える家具のメーカーが出展し、10万人以上のバイヤー達が世界中から訪れます。
日本国内の見本市では目にすることのない子ども家具専門メーカーのブースも多数あり、その中でもひときわ大きく、来場する人の脚を立ち止まらせていたのが、PAIDI社でした。
かねてより日本市場に興味のあったPAIDI社では、大手流通ルートではなく、セレクトショップ・スタイルを模索していた弊社に関心を寄せ、2009年より取引が開始されました。
横浜市で運営を行っておりました実店舗は、コロナ禍を経た消費者の購買行動の変化に伴い、その一定の役割を終えたものと捉え終業し、現在はオンラインショップのみで営業を行っております。
我が家に子どもが誕生した際、使わせたいと思う家具が見つからない。そんな素朴な思いから、走り始めたのが Angel's Shareです。
私たちエンジェルシェアのスタッフも、子供たちが使用するもの、身に着けるものを選ぶにあたり、その安全性、 デザイン性、機能性 等に関心がある普通のパパやママです。そんな我々がヨーロッパの子供たちの取り巻く環境に接する度に、いつも驚かされることがあります。
ベビーカーを押してそのままトラムに乗り込む母親や、それが日常の事として振る舞う周りの大人たち。凍てつく歩道を防寒着姿でベビーカーを押す父親など。
日本と比べ、寒く長い冬のヨーロッパ。子供たちが屋外で遊べる時間は限られます。そこで大人たちは子供たちが楽しく室内で過ごせるよう、滑り台やテントなどをベッドに付けるというアイデアが生まれました。
また、子供がお絵描きや読書に集中できるよう、机に向かう背姿勢に負荷が掛からないよう工夫をしたデスク。ヨーロッパの冬の天候を忘れさせてくれるように、明るく楽しいインテリア小物を手作りしたりと。
こういった想いのこもった、素敵なヨーロッパの家具や雑貨をご紹介し、皆さまのお子様のお部屋作りに少しでもお役に立つことができればと願っております。
エンジェルシェアでは子供たちの心に美しく楽しい思い出がいつまでも残るよう、そして、彼らにその未来を明るくバトンタッチできるように、取り組んでまいりたいと考えます。
代表取締役社長 前 山 淳 一